アスリートの「とにかく食べる」は正解か?

巨人阿部監督の猛トレで「毎日3キロ減」 悩む死活問題…秋広が禁断の“暴飲暴食”

こんにちは!
カラダのヨリドコロさとうです。

先日こんな記事を見かけたので、この内容に関して自分の考えを述べていきたいと思います。

今回は体重に関しての話をメインにしています。
トレーニングなどを否定するものではありません。

今回この秋広選手は身長も高く、パワーを求められる野球界では体重もかなり重視されます。
また、近年では大谷選手を見本とすることが多く身体を大きくする選手もさらに増えてきました。

確かに自分も野球選手にはパワーは大きな要素になります。

しかしその体重の増やし方にはまだまだ古い考え方が残っているように感じます。 

とにかく食べる

学生野球でも多く見られますが、一食で米3合という学校も今でも多くあります。
確かに身体を大きくするためにカロリー摂取量を増やすことは重要なことです。

しかし、暴飲暴食となるとかなり胃腸にも負担がかかります。

また増やし方によっては肥満という形に陥りかねません。

私も学生時代はどんなに食べても体重が増えなかったタイプでした。
帰り道にすき家で並みを3杯、家帰ってからも普通に食事をしていました。

でも増えなかった…

肥満や胃腸の健康被害をあまくみてはいけない

食事もトレーニングだ!という指導者の言いたいことは私も分からなくはないです。
実際、食べれる選手の方が伸びるのは事実です。

しかし、肥満などが体内においてどう悪影響を及ぼすかは覚えておいてほしいです。

肥満とは、脂肪細胞が肥大した状態です。
脂肪細胞が肥大すると炎症性サイトカインといって身体では慢性炎症の一因となります。

慢性的にストレスを身体にかけ続ける状態となりコルチゾールというストレスホルモンがそれを抑えようと出続ける形になります。

コルチゾールは交感神経を優位にします。睡眠の質が低下したり、内臓の働きを悪くする、結果得たい栄養素も吸収しにくくなる、疲労回復しにくいなどアスリートには大きな障害となります。

また、とにかく食べるを繰り返していると胃腸の状態を悪化させ消化不良を起こし、未消化物で腸を荒らすことで慢性炎症を引き起こす結果にもなり得ます。

ひどい場合はアレルギーやアトピー、腸疾患、免疫力の低下、うつ症状など様々な不調を生む可能性も考えられます。

ましてやここで質悪い食事などを繰り返しているとさらにリスクも上がります。
そういったことも考えれることを指導者側は知っていてほしいと思います。

今回の秋広選手の例では、痩せやすいという体質のためどう戦略的に食事をしていくかかが重要になります。

もちろん私も近くで選手を見ているわけではないので体重減少の原因は分かりませんが、一番減少している原因として考えられるのは水分ではないかと思われます。

運動量も多いのでもちろん消費カロリーもかなりの量が考えられます。

この時にベースの食事はもちろん取るとして、一気に取ることは負担になってしまうため食事に関しては可能な範囲で回数を増やすこと。

また記事のなかにもあったように補食を行い、合間にしっかりエネルギー補給をすること。

また運動量が増えると神経疲労を起こすため、食欲が出にくいことが多々あります。

そんな時におススメなのはドリンクでエネルギー補給を行うということです。

増量におススメなドリンク

もちろんドリンクも何でもいいというわけではありません。

とくに避けてほしいのは精製糖を使ったドリンクです。果糖ぶどう糖液糖などの入ったドリンクは控えましょう。脂肪肝などの原因になります。

良くあるのがプロテインをとにかく飲むというやり方もおススメはしません。
体格などにもよりますが、タンパク質も摂りすぎれば胃腸に負担をかけます。おならや便が臭くなっている人は要注意です。

しかし身体はアンダーカロリーになるとせっかく付けた筋肉をエネルギーに変えようとします。
それはできれば防いだ方がいいです。その際に必要なのは糖質がしっかり身体にある状態です。

おススメはマルトデキストリンなどをドリンクに入れて、こまめに補給するやり方です。
トレーニングをされている方は増量期にドリンクに入れて飲む方も多いですが、スポーツ現場では見かけることは少ないです。

また、より筋肉の疲労を防ぎたいなどがあればBCAAやEAAなどを合わせてドリンクにすると良いでしょう。

とにかくあの人が、有名な選手がやっているからと安易に飛びつくのは注意が必要です。

ぜひお困りであれば一度ご相談ください。

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